第1話では由比産婦人科での看護助手のアルバイトについて母親に「しんどい」とこぼしていたアオイ。

本人いわく「人の気持ちがよく分からない」のだそうですが、それにしては勤務時間がすぎても低血糖の赤ちゃんを放っておけずずっと抱っこしたり、初めて分娩現場に立ち合って涙したり、先輩看護師たちが虐待を疑う母親を信じようとしたりと、内面では熱いものを持っているようです。

 

1話毎にいろんな妊婦さんが登場する『透明なゆりかご』今回はどんな妊婦さんが登場するのでしょうか?

 

 

 

『透明なゆりかご』第2話「母性って何?」あらすじ感想レビュー

 

 

  • あらすじ(ネタバレあり)

 

10歳の頃から儀薪尿病を発症し、網膜症を併発して現在視力は0.01、腎機能も低下している妊婦・菊田里佳子(演:平岩紙)は主治医から妊娠は難しいと言われていたが妊娠し、現在妊娠9周であった。「中絶するなら妊娠の事実を家族にも知られたくなかった」という里佳子に対して由比産婦人科の院長である由比朋寛(演:瀬戸康史)は「中絶をするにしても、処置によっては命に関わることなので主治医の先生と連絡を取り相談が必要」と伝える。

 

由比産婦人科で看護助手としてアルバイトをしていた高校生のアオイ(演:清原果那)は沖縄出身の妊婦・町田真知子(演:マイコ)から実家の祖母の手作りだというサーターアンダギーをもらい美味しそうに頬張っていた。真知子には6歳年下の夫・町田陽介(演:葉山奨之)がおり、陽介は少し頼りないところはあるものの真知子のことを大事にしていた。

そんな二人を見送った後、アオイは病院の外に赤ん坊が捨てられているのを発見する。低体重の新生児であった赤ん坊は由比らの処置で一命をとりとめ、アオイは赤ん坊の世話を任される。

赤ん坊に院内だけで呼ぶ名前を付けることになり、「しずか」と名付けて愛情を持ち赤ん坊の世話をするアオイであったが、しずかの前で自分のことを“ママ”と呼ぶアオイに対して先輩看護師である望月紗也子(演:水川あさみ)はあまり入れ込まないようにと注意する。

 

一度は中絶手術を決め、夫と実母と共に由比産婦人科を受診する里佳子であったが、中絶手術直前でやはり中絶はしたくないと言う。妊娠を継続すれば血糖値の維持も難しく、網膜症が悪化する可能性や失明の可能性さえあることに触れる由比であったが、里佳子は大丈夫だと言って聞こうとしない。由比は「出産はあなたの存在意義を確かめるためにするものではない」と伝える。妊娠をしたことで網膜症が悪化した里佳子であったがやはりお腹の子を産みたいという想いが強く、妊娠の継続を由比に伝える。

 

しずかの体重が増え喜びに湧くアオイは望月からしずかの母親が来院したと知らされる。しずかを連れて母親のもとへやってきたアオイであったが、しずかを自宅浴室で出産し、由比産婦人科に捨てたという高校生の中本千絵(演:蒔田彩珠)の無責任さを前に怒りに震える。

しずかの退院日、千絵がしずかを迎えに来ることはなかった。しずかは千絵の名前から一文字取り、“千夏”と名付けられ千絵の両親の養子として育てられることになった。アオイはいてもたってもいられず千絵に一言物申すつもりで千絵の自宅まで向かうが、望月の「赤ちゃんだけを見てはいけない」「(妊娠に気づいた千絵は)どんな気持ちで桜を見たのかな」という言葉や、由比の「どうしてうちに捨てたの?前に一度来たことがある?」と千絵に尋ねていたことを思い出し、千絵の気持ちを想像して千絵の自宅前から引き返す。アオイは自分の中に芽生えたしずかへの感情が何なのか分からなかったが、確かに自分も里佳子も千絵も一瞬でも赤ん坊を愛していたのだと考えるのであった。

 

 

 

  • 感想レビュー(ネタバレあり)

 

今回は“愛される妊婦(真知子・里佳子)”と“愛されない妊婦(千絵)”との対比で描かれていましたね。

当たり前のことですが、一口に妊婦と言っても色んな事情や妊娠環境がある。今私が受診している産婦人科にいる妊婦さんたちもひとりひとりそれぞれなんだなということを改めて感じました。

 

由比産婦人科のように個人病院の医師であれば、ひとりひとりの妊婦さんに対して想いを持って妊娠出産をサポートしてくれるのでしょうか。

『透明なゆりかご』はドラマですから、由比先生の情熱や妊婦さんひとりひとりに向き合う姿が分かりやすく描かれていますが、現実の産婦人科はあっさりしているお医者さんが大多数なのかなと思います。それに関して妊婦さんたちも特に不満に思うことはなく、「こんなもんね〜」と受け入れるのが実際のところかなと。

 

なのでドラマにありがちな医師や看護師の「妊娠おめでとうございます」「一緒にお産を頑張りましょう」みたいな温かい感じは正直言って期待しない方がいいと思います。少なくとも私は三度の妊娠でお世話になった産婦人科で一度もそんなこと言われたことがありません。「今妊娠〇週ですね。順調です。では次回4週間後来てください」なんてそれはもう淡々としたものです。それどころか、こちらの話なんか平気で忘れられますからね(^-^;

 

 

長男を産んだ産婦人科は院長先生ともう一人の先生で外来診察をされていましたが、「性別って聞いてましたっけ?」なんて何度も聞かれましたし(忘れるんならカルテに書いておけばいいのにね)、次男を出産し現在三男妊娠中お世話になっている産婦人科は地域最大の病院で医師も多い産婦人科なのですが、「性別って聞いてましたっけ?」「性別聞きますか?」は一時期検診の度に担当の先生から聞かれていたり、羊水検査の処置をした先生に結果も聞いたのに(その際赤ちゃんの性別も聞いていました)その翌週の妊婦検診で会ったときでさえ「性別もう聞きましたっけ?」ですからね。羊水検査ってこっちとしてはかなりの一大事で3%の割合で流産もありえることなのに、それを行う医師にとってはやっぱり“数ある(記憶に残らない)妊婦の一人”なんだなぁ・・・って感じました。

でも私もそれ以上の(ドラマのような)ことを求めているわけでもなく、ただ無事に元気で赤ちゃんが生まれてくれればそれでいいんです。長男出産時の医師は会陰切開のときに助産師さんにコールされてやってきましたが(20時頃)「おめでとうございます」も何もなく寝ぼけながら会陰処置をされましたけれども問題なくやってくれればそれでいいんです。

今産婦人科の医師不足は深刻な状況らしいですからね、こちらも必要以上に医師に求めたりしません。

そんなこんなでドラマの産婦人科医と現実の産婦人科医にはズレがあるわけですが、そこはまぁ、ドラマですからね(^-^;

 

さて、“愛される妊婦(真知子・里佳子)”と“愛されない妊婦(千絵)”

真知子は夫や祖母から惜しみなく愛情を受け、お腹の中の赤ちゃん共々大切にされていました。(あんな夫ってなかなかいませんよね。うちの場合、長男妊娠時は2度ほど無理やり妊婦検診に夫を連れて行きましたが、夫はまだ父親になった自覚もなく私に対して何か特に気遣いしてくれた覚えもなく、次男と三男のときには一度も妊婦検診に来ていないです)儀薪尿病の里佳子も夫や母から赤ちゃんではなくまず里佳子自身の命を大切に思われ、尊重されていましたね。(里佳子はそんな母親に対して「ありがとう。でもそんなの辛い」と言っていましたが・・・)

 

対して高校生の千絵は妊娠の状況は明かされませんでしたが、妊娠を誰にも打ち明けられず、両親に妊娠を気づかれることもなく(両親と千絵への愛情は薄くなさそうでしたが、娘の妊娠に気づかないなんてことあり得るのでしょうか?)一人で自宅のお風呂場で出産し、産後すぐの身体で自転車を漕いで自宅から離れた由比産婦人科に来て赤ちゃんを捨てるなんて、本当にどういう思いだったのでしょうか。

学生が妊娠しトイレで出産、遺棄というニュースをたまに見ますが、妊婦自身も相当なダメージを負うんですよね・・・。一人で出産し、赤ちゃんを捨ててしまった千絵を両親が叱りつけるのは当然のことなんですが、妊娠中ってつわりや恥骨痛腰痛からの歩行困難、お腹もどんどん大きくなって制服も着られなくなるだろうし、誰にも打ち明けられず一人で不安なまま8か月以上過ごして(千絵は早産でした)、そんな状況で気づかなかった両親は千絵に対して「気づいてあげられなくてごめんね」と一言でも謝ってあげてほしいと思いました。そんな両親だったら千絵もなにかSОSが出せたのかもしれないな・・・娘の妊娠に気づかないような両親だから千絵は両親に打ち明けられずこんな結果になったんじゃないかと思いました。

前回、アオイは「望まれない赤ちゃんがこんなにいるなんて思わなかった」と言っていましたが、さまざまな理由から妊娠を祝福されない妊婦もいるのが事実なんですね。。

 

若いががゆえに正義感や感情の赴くままに行動に移すアオイ、この千絵のことをアオイは「勝手に妊娠して勝手に産んで勝手に捨てて・・・そんな人に赤ちゃんを渡せない」というようなことを望月に話していましたが、これはちょっと違うよねアオイちゃん・・・。

アオイはまだ若いから分からないんだと思いますが、千絵一人で勝手に妊娠したんじゃない。もちろん相手の男あってのことだし、それだってドラマ内では状況が明かされないままだったので分からないけれど犯罪に遭ったのかもしれない。一人で産んで一人で捨てたのは事実だけれどそうせざるを得なかった状況があるわけで、千絵の行動はもちろんヒドイことなんだけど、高校生の千絵一人にそこまで全責任を追わせて責めるのは辛すぎるかな。

 

そんなアオイに対して望月が言った「でも赤ちゃんを産んだのはあの子で、あなたはただの看護助手。あの子は8か月お腹の中で赤ん坊を育てたけれどあなたはせいぜい2週間だよね」という言葉がもっともなんですよね。

私が保育士になる前にバイトしていた24時間の認可外保育所にもさまざまな事情の子どもたちがいました。24時間ですからお泊りが常習化し、迎えに来ない親も何人かおり、警察と児相に引き取られていった子も目の前で見ました。そんな時は本当に心が痛んで心から離れないものでした。

しかし忘れてはいけない、間違ってはいけないのは、保育士は所詮保育士でしかない。勤務時間が終わると帰る家があるし、その子の一生を責任持つわけではない。その子の母親には決してなれないんです。ですから、今回のアオイの行動(赤ん坊が退院後、千絵に一言モノ申してやろうと自宅突撃、家の前まで押し掛けたこと)はある意味では無責任でもあるかなと感じました。

 

いつも冷静で、強い口調の中にもアオイを見守る気持ちを持つ先輩看護師の望月ですが、既婚者だということが今回明らかにされましたね。子どもはいないそうですが、ドラマ終盤で望月が妊娠し何か困難があるのかなと予想しています。

 

また、前回も今回もアオイが人から驚かされることに対してすごく大げさな描写がありましたが、これはアオイの過去や両親の離婚と何か関係があるのでしょうか。

 

そして、前回違和感があった“看護助手のアルバイトを始めて間もない高校生のアオイに何でも任せて大丈夫?!”問題ですが、今回もそうでしたね。

病院の外に捨てられていた低体重の新生児、一命を取りとめたものののまだ目隠しをして保育器に入っている状況であるにも関わらず、そんな赤ん坊の世話をアオイが担当。

そんなこと看護助手のアオイに任せて大丈夫なのかなぁ・・・。

設定が“看護助手のアルバイトでありまだ高校の看護科在学中”ではなく“新米看護師”だったらすんなり視聴できたのになぁ。なんだかヒヤヒヤしてそのあたりは集中して見れないでいます。

 

また、そんなアオイは院内だけで使う赤ん坊の名前の名づけを任され、「おとなしくていい子だから“しずか”にしました」と言っていましたがここにもすごく引っかかっちゃいました。おとなしい子はいい子なのでしょうか?これに関してはまた別記事で詳しく綴ろうと思います。

 

儀薪尿病の里佳子に関しては、大学病院と連携を取りながら慎重に妊娠を継続していくようなので今後も登場しそうですね。

 

 

 

  • まとめ

 

今回は里佳子が由比や夫、実母に対して必死で「産みたい」と訴えているところで号泣、BGMやチャラの主題歌もすごくいいですよね。

次回の予告では田口智子演じる見るからに恐ろしそうな妊婦にアオイが土下座させられる(?)シーンがありました。どうなるのかなぁ・・・。

次回も楽しみにしたいと思います!!

Comment





   

Calendar

S M T W T F S
      1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30      
<< September 2018 >>

Archive

Mobile

qrcode

Selected Entry

Profile

Search

Other

Powered

無料ブログ作成サービス JUGEM